防空頭巾

●ハロモニ。
よ〜く見てみて観察力バトル。な、なんということでしょう。さゆが布の中から顔をちょこんと出しているではありませんか。これはまさに戦時中被ったとされる防空頭巾ですよ。さゆはまさに今空襲から逃げる可憐な一人の少女になったのです



妄想@

俺:「さゆ、早くこっちだ。」

俺は汗で滲んだ道重の手を引っ張る。B29のナパーム製高性能焼夷弾が民家を襲い、火を纏い破裂した残骸が一人の少女を襲う。

さゆ:「キャァァァ。イヤァァァ。」
俺:「危ない。」

ドンッ。俺は咄嗟にさゆの体を突き放した。少女は脇に飛ばされ地面に叩きつけられ、その瞬間俺は崩れてきた瓦礫の下敷きになった。

さゆ:「イヤァァァ。」

民家は火の手が回り始め、崩れた瓦礫から炎が俺の服に引火し、下半身は既にいうことがきかない。

俺:「さ、さゆ早く・・俺はいいから早く行けぇぇぇ。」
さゆ:「そんなえくぼタソを置いては行けないわ。いつも私の面倒を見てくれたじゃない。」
俺:「早く行くんだ、お前も焼け死にたいのか。行くんだ。早く安全なところへ。」
さゆ:「イヤァァァ。別れたくない。」

すると、さゆは俺の手を握りしめ、そっと口づけて ギュッと抱きしめてきた。火の熱さで気を失いそうになりながらも、さゆの唇は柔らかく温かいということは感じることができた。、俺は、さゆのそんな行為に少し頬を赤らめ、そして次の瞬間鋭い眼光で、

俺:「俺はそんなことするお前が嫌いだよ。だから早く消えろ。」

呆然としたさゆの表情は凍りつき、手は離れ、一筋の悔し涙 ぽろり 。そして無言でさゆは立ち上がり、走しりだした。その瞬間さゆの防空頭巾は地面に落ちた。しかし、さゆはそのまま走り続け見えなくなっていった。俺はその防空頭巾に手を添えながら、

俺「これでよかったんだ。さゆを行かせる方法はこれしか。わかってくれ。これから素敵な人生(vivid world)を送ってくれ、俺のためにも・・・。」

火の手が増し、俺は屍と化す。

カット。するとさゆは右側のイメージのような、心配そうな顔で見つめてきた。

つづくかもしれない

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