かわいいウサギちゃん
●かわいいウサギちゃん
日曜。満天の秋晴れ、日光に照らされ温められる地表。それに伴い気温も上昇している。そんななか、えくぼは動物園にいた。あくまで見学という名目でだ。別に見学したら直ぐに帰るつもりだった。あんなことが起きなければ。。
動物ふれあいコーナーという場所がある。それは可愛くて大人しい動物さんたちに触れたり、一緒に遊んだりできるというものである。子供たちにとっては、大人気の場所である。ヤギ、ヒツジ、子ウシ、犬、ウサギちゃん、モルモット、七面鳥、アヒル、ニワトリ、チャボ、ハムスター、ひよこなどがいて、如何にも安全な動物たちである。勿論えくぼも超が付くほどだい好っきだ。
えくぼはウサギちゃんのコーナーへ行った。
白くてかわいくてモコモコしたうさぎちゃんがいっぱいいた。
側にある餌を手に取り、一匹のウサギちゃんへと近づける。
口の部分まで持っていき、食べさせようとする。
ムシャリという音とともに餌を食いチギったウサギちゃん。
「わーいやっと食べてくれた。」
ウサギちゃんはかわいいね、などという感情で一杯になった。
ウサギの歯を見ると赤い液体が付いている。
えくぼの左人差し指から、血が溢れてくる。
その血は地面に落ち、砂と交じって黒ずんだ血痕となる。
日光に照らされた血は鈍く光る。
痛い
えくぼはウサギちゃんに指を喰いちぎられていた。
ただ幸い先っぽの方だけであった。
白いウサギちゃんの毛は血で染まり、体内には俺の体の一部が入っていった。
その瞬間俺はウサギちゃんに問いかけた。
ウサギちゃんどうしてこんなことをするの?
可愛い動物というものは、皆へ笑顔を与え、皆から愛されるものなのに。
酷いよウサギちゃん。。その疑問は怒りへと変わる。
この小動物が!踏んづけて、鞭で引っ叩いて、逆さ吊りにして浣腸して、針で刺して、火であぶってやろうかぁぁぁあ。
えくぼは救護室へ行き手当てを受けた。
幸い命には別状無かった。
ウサギちゃんは保健所へと連れて行かれることとなった。
あぁ可愛いウサギちゃん、お別れとなの?残酷すぎるよ。
例え、えくぼに外傷を負わせたといえ、本当は優しくて可愛い小動物だよね?
もうしないって約束するなら許してあげるよ、ほら指切りしよ?
えくぼの切なる願いも空しく、そのウサギちゃんは数日後処分された。



















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